便利と幸せはちょっと食い違う

オーストラリアに来ると、多くの人が「日本はもっと便利なのに」とイライラします。電車は遅れるし、店は6時くらいには閉まっちゃうし、とにかく、日本に比べると様々な事が不便なのです。さらに日本人をイライラさせるのが、その不便さをオーストラリア人はそんなに気にしていない事。便利じゃなくてもやってけるし、別に気しなくてもいいんじゃない。そんな感じです。何事においてもずいぶんとのんびりしています。

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しかし、よくよく考えてみると、日本では世界最高の便利さを提供するために、夜遅くまで働かなくちゃいけない人は出てくるし、夜中も動く自動販売機のエネルギーも使わなくてはいけないし、社会や人々はかなりのコストを払っていると思います。みんなが幸せになるには、ちょっとくらい不便でもいいよねというオーストラリア的な発想は、これからの日本人に取っては凄く大切なものではないでしょうか。ワークライフバランスをみんなが取るためには、便利さはあきらめなくてはいけない時もあるのではと、日本に帰ってくるたび思うのです。

そこそこベジタリアン生活開始

最近2ヶ月くらい、ほとんどお肉を食べない生活をしています。先日はテニスの後に居酒屋のようなところで他の人がオーダーした唐揚げをぱくぱく食べて、「あっ!」みたいなことはありましたが、酔っぱらっていない、かつ自分で注文する時は間違いなくお肉以外のものを食べています。

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なぜ、肉を食べなくなったのかは、健康のためとか動物愛護のためとかではなく(若干はあるけど)、単に肉と言う食べ物に興味が湧かなくなってしまったのです。

「俺の事、あんなに好きだって言ってたのに、どうしちゃったんだよ。」「分かんない、別に嫌いになった訳じゃないのよ。」「俺がいなくて、やってけるのかよ。」「2ヶ月、別々だったけど、あんまり恋しいとかって思わないんだよね。これからも大丈夫じゃない?」

このような青春の苦い思い出を肉にぶつけている感じです。そして、肉を食べないと心に決めてしまうと、世の中から選択肢がすごく減るので、シンプルな生き方が可能になります。オーストラリアのレストランは、ほぼどこに行ってもベジタリアンメニューがあるので、それだけ頼めばいいので、誰かと食事に出かける事になっても困る事はほとんどありません。

実際、消化は良くなるし、もたれるということも無いし、おならも臭くないし、とても快適です。スタミナが心配と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、一昨日学生君とシングルスを3時間やっても全く問題ありませんでした。肉を食べないと力が出ないと言う事は無さそうです。

もしかしたら、またお肉をどうしても食べたくなる日が来るかもしれませんが、自分が食べたいものを気持ちよく食べる(正確には奥さんに作っていただく)というポリシーでこれからも人生を楽しんでいきたいと思います。体調を整えたい人にはお薦めですよ。

 

僕がワーホリだったら

僕がもし25歳で、オーストラリアでワーキングホリデーをやろうとしたら、どんな計画を立てるのだろう?という空想をすることがあります。その時に絶対に欠かせないアイテムが車です。ですから、きっとその分のお金はちゃんと準備してからワーホリ生活を始めると思います。

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最初の街で語学学校に3ヶ月ほど通い、死ぬほど英語を勉強して、準備が出来たと感じたら、車を買います。オーストラリアの中古車は信じられないくらい値段が高いのですが、価値が下がりにくいので、売る時も高く売れる事を考えて、間違いなく壊れにくい日本車を買うでしょう。

僕のワーホリの目的は、世界中に友だちを作るとか、楽しい時間を過ごすことではなく、自分との対話のような暗ーい目的だと思います。たぶん、ワーホリを考えるキッカケは、恋に破れるとか仕事に行き詰まるとかネガティブなことでしょうから(僕の場合)、癒しを求めてとかではなく、徹底的なアウエイの地で、自分を鍛えるという体育会的な発想になっていると思います。

そうなると、都会のカフェで働くなどの華やかなものではなく、WWOOFなどで探した、小規模でもこだわりを持って有機農業をしている農家の住み込みの手伝いなどを探しながら、オーストラリアの大地をドライブしていくと思います。そこで出会った意識の高い農家のお父さんたちと環境問題や、国などに頼らない生き方についてじっくり話をしたり、この頑固なオヤジになぜこんな可愛い奥さんがいるのかという、男の魅力についても学んでしまいます。

そんな日々を日記に残し、あるいはブログに書きながら、空いている時間は本を読み、同じように旅をしている違う国から来た若者たちと議論をしながら、何かしなくちゃという焦りも無く、タフになって日本に戻り、新しい仕事や、車1台に入るモノだけで満足出来る新しい生活をスタートさせることでしょう。

 

New Year Resolution 2015

New Year Resolutionとは新年の決意、新年の抱負ということです。日本でもオーストラリアでも「一年の計は元旦にあり」ということで、元旦に何かしらの宣言をする人が多いようです。


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2015年元旦 Surfers Paradise


会社の業績は5年連続の増収増益が見えていて、「オーストラリア留学」のエキスパートとして、しっかりとしたポジションを築く事が出来てきています。広告を全く打たない私たちを信頼し、利用してくれた留学生たちの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、その方達が友だちにも私たちの会社を紹介してくれて、昨年度は1,200人を超える留学生のお手伝いをすることができました。


たぶん、この1,200名という留学生の数は、20人という私たちの会社の規模では目一杯と言うところです。今年の僕の仕事は、今後の成長の方向性、そもそも会社の成長とは何かと言う事も含めて、じっくり考えることだと思っています。


ですから、今年は出来るだけ多くの留学した若者たちに会って話をしたいのです。1,200人全員は無理でも、100人でも200人でもいいので、お一人ずつとしっかりとお話をすることで、私たちの会社の次の成長についての方向性が明確になるのだと思っています。なぜなら、一人一人に留学に対する思いや目標があり、ドラマがあるからです。すべての留学生たちが幸せなのかを確認する事も私たちの仕事だと思います。


もちろん、日本に帰った時には、留学生だった方々、52年間の人生で出会った友だちたちとも、じっくりと話をしたいので、誘ってくださいね。

街の魅力を発見する能力

オーストラリアに留学するにあたって、最初に考えなくてはならないことのひとつはどこの街に行くかを決めることです。そして、多くの留学生やワーキングホリデーの方たちが、似たような質問を私たちに投げかけます。「バイトが見つかりやすいところはどこですか?」とか、「物価が安いのはどこですか?」とか、「日本人の少ない街はどこですか?」とか。
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しかし、ほとんどの場合、そのような質問は留学が成功するかにはほとんど影響を及ぼしません。それどころか、そのような環境のことばかり質問をする人のほうが、なんとなく消えて行ってしまう印象があります。それよりも、自分の直感を信じて街を選び、その街の素敵なところをどんどん発見して行く人は、英語力も伸びる傾向にあるし、いい友人に巡り会えている気がします。つまり、分析が好きな評論家タイプより、好奇心おう盛な冒険家の方が留学は成功するということです。

オーストラリアの街は、どの街も魅力的で、素直な気持ちでその街に接すると必ず住めば都になると思います。例えば、僕が現在住んでいるゴールドコーストの魅力は、ビーチはもちろん素晴らしいのですが、歩くのに最適な山まで1時間もかからないことと、山と海をつなぐ風がいつも心地よい事(時々、すごい風になりますが。。。)です。きっと簡単に何十ものゴールドコーストで気に入っている事をあげることも出来ると思います。

「好きなところ」を発見したり探せたりする能力、人間でも会社でも社会でも、どんなことにでも応用出来ます。オーストラリアに来たら、ぜひその能力を磨いてください。

季節を選べるメリット

オーストラリアは南半球にあるので、日本と季節は逆になります。これは頭で分かっていても、なかなか不思議な感じです。12月の今は夏到来という感じで、ゴールドコーストは水着の若者ばかり。3年前に移り住んで来た時には、真夏のクリスマスやお正月はとても違和感がありましたが、今は大晦日にTシャツ短パンでカウントダウンの花火を見に行くのが恒例の行事となりました。

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また、オーストラリアは本当に広いので、都市によっても気候はずいぶんと違います。真夏のケアンズは蒸し暑い熱帯の気候ですが、タスマニアは涼しい夏です。こんな環境を上手く使うと、ギャップイヤーの間は自分の好きな季節で過ごし続ける事も可能です。例えば、涼しい気候が好きな人なら、4月から留学をすると、オーストラリアは秋から冬に向かっていくので、東京くらいの冬が好きなら、シドニー近郊。東北くらいしっかりとした冬が好きならタスマニアを選ぶといいです。逆に暖かい気候が良ければ、7月から9月まではクィーンズランド州に滞在すると冬でもそれほど寒くありません。

勉強するには少し寒いくらいの方が集中出来ると思っている僕としては、日本のあの「熱帯夜」に代表される夏の地獄を抜け出して、涼しい冬のオーストラリアに留学しに来てほしいと思います。ちょっと冷たい風が吹くビーチでコーヒーを飲みながら読書するなんて最高ですよ。

横断歩道で車が止まるか

オーストラリアのゴールドコーストに住み始めてはや3年半、オーストラリアで暮らしていていいなあと思うのは、信号の無い横断歩道でちゃんと車が止まる事。東京だったら命がいくつあっても足りないかもしれません。日本だって運転免許を取る講習では、横断歩道で人が渡ろうと待っていたら止まるよう習ったはずですが、ほとんどのドライバーはそんなこと気にしていません。日本の警察もスピードを出しても安全な広々とした道路でネズミ捕りしているより、横断歩道で停まらない車を捕まえた方が、よほど市民に喜ばれるのではないでしょうか。

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さて、この横断歩道でちゃんと車が停まるのは、ルールの徹底とかの問題ではなく、人々に余裕があることの証明だと思います。余裕があると争いも少なくなり、人々が笑顔になってきます。オーストラリアが幸福度No1に選ばれるのは、こんなところに理由があるのかもしれません。日本人は礼儀正しく、ルールもちゃんと守るのですから、あくせくしないでこのような余裕が出せるようになると海外からの観光客もさらに増えて人気が出ると思います。

人生を変えてくれる人

誰も自分だけの力で生きている人はいないし、自分だけの力で成功した人もいません。どんな人の人生にも、支えてくれた恩人とも呼べる人がいるはずです。
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僕にとっての恩人の一人のLarryさんと10年ぶりくらいに、オーストラリアでお会いする事ができました。彼は25年前に、僕がアメリカに留学するのを受け入れてくれた当時はマサチューセッツ州立大学ビジネススクールのマーケティングの教授。その留学が無ければ、僕は今のような仕事もしていなかったし、海外で暮らすという選択肢を思い浮かべる事も無かったと思います。まさに人生の恩人の一人です。

現在は引退され、アリゾナ州のセドナに住まわれているのですが、シドニー近郊のAvoca Beachに住む友人に会いに来られていたので、僕もゴールドコーストから800キロの道のりをドライブして夕食を一緒にしてきました。1970年からアメリカ人のマーケティングの教授として何度かオーストラリアは訪れていて、オーストラリアが田舎の国から大きく変化していったお話や、引退されてからスタートした新しいコーチングのビジネス(趣味?)などのお話も伺えて、いつものように新しい刺激を得る事ができました。

今の時代は、ソーシャルネットワークを通じて、どんどん友だちが増えていき、それはそれで満足を与えてくれますが、その友だちづきあいに多くの時間を割かなくてはいけない時代です。ただ、人生を変えてくれるのは、ほんの数人の尊敬できる人たちだということを若者の皆さんは知っておいた方がいいと思います。そんな人たちに出会えるかどうか、そのためにはチャレンジを続けていくしかないのです。

語学留学でお金を節約する方法

今の世の中、「お金はいくらでもつぎ込むので、英語を1年間でペラペラにしてください!」みたいな話はありません。みんなアルバイトで貯めたり、親に借りてきた大切なお金を持って留学にやってきます。そして、ほとんどの留学生の目的は就職に役に立つレベルの英語力を身につけたいというものです。
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そんな状況で、お金を節約するには、あるいはお金を一番有効に使うにはどうしたらいいか。それは、実はすごく簡単な事で、「基礎は日本で勉強してくる」というものです。例えば、ワーキングホリデーで4ヶ月語学学校に通うとします。基礎を完全に忘れた人が4ヶ月で到達出来るのは、初中級レベル。地元のカフェやレストランなどで働く事は難しく、日本食レストランで日本人とともに働く環境で仕事を見つける事になります。時給も安い可能性が高いです。

それに対して、日本で基礎を復習して来た人は初中級レベルでスタートして、4ヶ月後には中上級レベル。英語の伸びも準備した分だけ早い印象もあります。中上級レベルで日本人的な気が利く方であれば、地元のレストランやカフェなどで仕事が見つかり、時給も良く、さらに英語も伸びて、就職に活きる留学になります。スタートラインがちょっと違うことが、留学の結果に大きな影響を与えるのです。

では、基礎って何をやればいいんですか?という話ですが、教科書とかを読んでいくのはきっと根性が続かないし、忙しいでしょうから、練習問題をどんどん解いていくのが効果的です。中学、高校で習った事を当時使っていた問題集をやり直すのでもいいし、 英検の過去の問題などはネットで手に入るので、どんどんトライしてみましょう。今の時代、お金をかけなくてもいい教材はいくらでもアクセス出来ます。基礎学習にお金を使う必要はありません。お金は、今までに習ってこなかった実践的な学習に使うべきです。

留学の意義は、世界から来た同世代の若者たちと、どんどんコミュニケーションをとりながら、異文化に触れ、人間的にも成長していくことです。英語の基礎を海外で学ぶのは本当にもったいないですよ。

先生と友だちになろう

語学留学やワーキングホリデーのためにオーストラリアに来て、最初のタイミングで知り合いになるネイティブの人は、語学学校の先生、スタッフ、そしてホームステイファミリーです。
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@SACE


その中でも、学校の先生は皆さんの英語力を高めるために仕事をしてくれている人ですから、積極的に友だちになってアドバイスをもらえる環境を作る事をお薦めします。放課後は、そそくさと友だちと学校から抜け出すように早く帰るのではなく、先生に授業中に聞けなかったことを質問をしたり、文章の添削などをしてもらう時間を15分でも作ると、その積み重ねが2ヶ月もするとずいぶんと違ってくるはずです。


留学中に英語を伸ばすためには、何事にもトライする積極性と地域のコミュニティーにうまく入っていくための戦略性が必要です。そんなときに、数少ないネイティブの友人は、地元のネットワークを教えてもらうなどのキーパーソンになります。先生にもっと話しかけましょう。いい質問をしてみましょう。目上の人に礼儀正しく話しかける練習は、とてもフランクなオーストラリアの社会でもきっと役に立つ日がやって来ます。