人生を変えてくれる人

誰も自分だけの力で生きている人はいないし、自分だけの力で成功した人もいません。どんな人の人生にも、支えてくれた恩人とも呼べる人がいるはずです。
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僕にとっての恩人の一人のLarryさんと10年ぶりくらいに、オーストラリアでお会いする事ができました。彼は25年前に、僕がアメリカに留学するのを受け入れてくれた当時はマサチューセッツ州立大学ビジネススクールのマーケティングの教授。その留学が無ければ、僕は今のような仕事もしていなかったし、海外で暮らすという選択肢を思い浮かべる事も無かったと思います。まさに人生の恩人の一人です。

現在は引退され、アリゾナ州のセドナに住まわれているのですが、シドニー近郊のAvoca Beachに住む友人に会いに来られていたので、僕もゴールドコーストから800キロの道のりをドライブして夕食を一緒にしてきました。1970年からアメリカ人のマーケティングの教授として何度かオーストラリアは訪れていて、オーストラリアが田舎の国から大きく変化していったお話や、引退されてからスタートした新しいコーチングのビジネス(趣味?)などのお話も伺えて、いつものように新しい刺激を得る事ができました。

今の時代は、ソーシャルネットワークを通じて、どんどん友だちが増えていき、それはそれで満足を与えてくれますが、その友だちづきあいに多くの時間を割かなくてはいけない時代です。ただ、人生を変えてくれるのは、ほんの数人の尊敬できる人たちだということを若者の皆さんは知っておいた方がいいと思います。そんな人たちに出会えるかどうか、そのためにはチャレンジを続けていくしかないのです。

語学留学でお金を節約する方法

今の世の中、「お金はいくらでもつぎ込むので、英語を1年間でペラペラにしてください!」みたいな話はありません。みんなアルバイトで貯めたり、親に借りてきた大切なお金を持って留学にやってきます。そして、ほとんどの留学生の目的は就職に役に立つレベルの英語力を身につけたいというものです。
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© Langports


そんな状況で、お金を節約するには、あるいはお金を一番有効に使うにはどうしたらいいか。それは、実はすごく簡単な事で、「基礎は日本で勉強してくる」というものです。例えば、ワーキングホリデーで4ヶ月語学学校に通うとします。基礎を完全に忘れた人が4ヶ月で到達出来るのは、初中級レベル。地元のカフェやレストランなどで働く事は難しく、日本食レストランで日本人とともに働く環境で仕事を見つける事になります。時給も安い可能性が高いです。

それに対して、日本で基礎を復習して来た人は初中級レベルでスタートして、4ヶ月後には中上級レベル。英語の伸びも準備した分だけ早い印象もあります。中上級レベルで日本人的な気が利く方であれば、地元のレストランやカフェなどで仕事が見つかり、時給も良く、さらに英語も伸びて、就職に活きる留学になります。スタートラインがちょっと違うことが、留学の結果に大きな影響を与えるのです。

では、基礎って何をやればいいんですか?という話ですが、教科書とかを読んでいくのはきっと根性が続かないし、忙しいでしょうから、練習問題をどんどん解いていくのが効果的です。中学、高校で習った事を当時使っていた問題集をやり直すのでもいいし、 英検の過去の問題などはネットで手に入るので、どんどんトライしてみましょう。今の時代、お金をかけなくてもいい教材はいくらでもアクセス出来ます。基礎学習にお金を使う必要はありません。お金は、今までに習ってこなかった実践的な学習に使うべきです。

留学の意義は、世界から来た同世代の若者たちと、どんどんコミュニケーションをとりながら、異文化に触れ、人間的にも成長していくことです。英語の基礎を海外で学ぶのは本当にもったいないですよ。

先生と友だちになろう

語学留学やワーキングホリデーのためにオーストラリアに来て、最初のタイミングで知り合いになるネイティブの人は、語学学校の先生、スタッフ、そしてホームステイファミリーです。
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@SACE


その中でも、学校の先生は皆さんの英語力を高めるために仕事をしてくれている人ですから、積極的に友だちになってアドバイスをもらえる環境を作る事をお薦めします。放課後は、そそくさと友だちと学校から抜け出すように早く帰るのではなく、先生に授業中に聞けなかったことを質問をしたり、文章の添削などをしてもらう時間を15分でも作ると、その積み重ねが2ヶ月もするとずいぶんと違ってくるはずです。


留学中に英語を伸ばすためには、何事にもトライする積極性と地域のコミュニティーにうまく入っていくための戦略性が必要です。そんなときに、数少ないネイティブの友人は、地元のネットワークを教えてもらうなどのキーパーソンになります。先生にもっと話しかけましょう。いい質問をしてみましょう。目上の人に礼儀正しく話しかける練習は、とてもフランクなオーストラリアの社会でもきっと役に立つ日がやって来ます。

ひとりひとりの夢に対して

オーストラリア大使館主催の留学フェアはとても盛況で1,000人以上の来場者があったようです。いくつかの大学のサポートを担当した弊社のスタッフたちもランチも取る時間もなく、のどをからしながらお客様の質問に答えていました。私自身も大学のブースに座ったり、何人もの来場者の方々とお話をしたのですが、学びたい分野をしっかりと考えている方が多く、それぞれの人生に対してのアドバイスをしているという緊張感を保ちながら1日があっと言う間に過ぎたと言う印象です。

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大学や学校、留学関係者たちは、入場者の多さに興奮して喜んでいたようですが、心配性の僕としては、ひとりひとりの夢に対して、ベストの道筋は何か?果たしてその夢は実現可能なのか?そんなことを考えていると浮かれている暇は無いなと心が引き締まる思いです。いい加減な気持ちや知識や体制ではできない仕事だと、また初心に帰る事が出来たイベントでした。

 

 

 

5年ぶりのオーストラリア留学フェア

今度の日曜日、10月12日にオーストラリア大使館が主催するオーストラリア留学フェアが東京・お茶の水で開催されます。話に聞くところによると今回のオーストラリア留学フェアは5年ぶりの復活と言う事で、オーストラリアの教育機関にとっても日本からの留学生が増える事を期待しての開催だと思います。50校もの大学などの教育機関と直接話ができるこのような機会は、オーストラリアへの留学を考えている人にとっても、とても刺激的な経験になると思います。

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私にとっても、この業界に入ったのが6年前だったので、最悪の時期に参入して、空白の5年を過ごして、やっと少しいい時代になってきたという感慨深い思いがあります。最悪の時期にスタートしたからこそ、過去の栄光も知らず、このビジネスの本質とは何かとか、留学エージェントの存在意義って何かなどをとことん考える事が出来、会社が強く成長できたのだと思います。会社を経営するのは、時代的に向かい風の時からスタートする方が事業のコアを確立する以外戦略が無いので、長期的に考えれば良かったのかもしれません。逆にこれからのほうが、競争も激しくなるでしょうし、そうなればさらに自分たちの存在意義やサービスの質を研ぎすましていく必要があると思います。

留学生にとっても、業界関係者にとっても、そして私にとっても新たな時代のきっかけになるかもしれない5年ぶりのオーストラリア留学フェア、12日に時間を作ってぜひ覗いてみてください。私も会場でふらふらしているので、遠慮なく声をかけてください。

スマイリーフラワーズ 窪田さん

オーストラリア留学センターには日本でのパートナーと呼べる会社が2社あります。ひとつは札幌にある北海道留学センター、そしてもう一社が今日ご紹介する窪田さんが代表をされている福岡のNPO、スマイリーフラワーズさんです。

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窪田さんのNPOは留学ビジネスで得た利益を、養護施設の子どもたちの教育支援や留学支援にあてることを目的とされています。私たちもスマイリーフラワーズさんをサポートする事で、日本の養護施設の子どもたちが一人でも多く留学に行ける環境が作れることに貢献できるので、とてもありがたい機会をいただいていると思っています。

窪田さんを紹介してくれたのが、ゴールドコーストの語学学校・インフォーラムのJunさん。福岡でとても素敵な方が留学エージェントを始めるのでぜひ会った方がいいと言う事で、一昨年日本に出張した時に福岡にお伺いしました。窪田さんの、志、人柄、大きな夢にふれることが出来て、すぐに提携の契約をすることになりました。それ以降、福岡から素敵な留学生たちをオーストラリアに紹介いただいています。今年は生まれた利益や寄付などのサポートで、初めて施設の子どもを留学生として海外に送れたとのこと、これからも一人でも多くの海外に出たい若者の夢を実現させるために、九州在住で留学に興味のある方は、ぜひスマイリーフラワーズさんに問い合わせをしてみてください。

まだまだ、留学は経済的な負担がかかる人生の大きなイベントです。行きたくても行けない若者たちは数多くいます。ですから、幸運にも留学に行ける人は、いい学校に行ってしっかりと勉強してほしいし、無駄な時間は過ごさないでほしいし、そして僕たちは無駄なお金は一円も払わないで、最高の経験ができるインフラを作っていきたいと、窪田さんに会うたびに心が引き締まる思いをさせてくれる、そんな友人です。

20140920オーストラリアセミナー

コミュニケーションを学ぶ

かつて、文系の大学の学部選びでは、将来つぶしが効きそうと言う理由で、男子は経済学部か商学部、女子は文学部英文科みたいな時代があったかと思います。ですから、親からのアドバイスの影響もあるのかもしれませんが、オーストラリアの大学の学部選びでもなんとなくビジネスを選ぶ方が多いです。果たして、それって正解なんでしょうか??ビジネスだったら、実社会に入ればいくらでも学べます。

これからの時代で将来に使えそうな学問って何なんだろう、この8月にいくつかの大学を訪問した時に、僕だったら何を学ぶかを考えてみました。

グローバルな社会に入っていくにあたり、僕が準備したい事はコミュニケーション力。それも、人とのコミュニケーション力だけではなく、SNSなどを通じた社会、世界とのコミュニケーションを効果的に行ったり、英語でどんどん発信できる力です。SNSはメディアは変わったとしても、個人が社会・世界に発信できる環境はさらに広がっていくでしょう。10年、20年、30年と時代や流行は変わっても、企業や個人は社会とコミュニケーションし続けなくては存在できません。

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例えば、僕が大好きな大学のひとつ、ウーロンゴン大学ではBACHELOR OF COMMUNICATION & MEDIA STUDIESという専攻があり、Marketing Communication and Advertising、Journalism and Professional Writing 、International Media and Communication 、Digital Media and Communicationの分野を学ぶということです。面白そうです。他の大学でも、この分野は新しい科目が時代に応じて増えてきているようです。

学びたい学問の選択に迷ったら、「コミュニケーション」という学科も検討してみてください。

 

 

海をずっと眺めている人々

初めてオーストラリアに行ったのは1996年なので、もう18年も前のことになります。行った町はパース。現在とは比較にならないくらい田舎町でした。出張中にちょうど半日ほど時間が空いてしまったので、車を借りて海岸線をドライブしてみました。あまり記憶は確かではありませんが、スカボローあたりからヒラリーズのボートハーバーあたりをドライブしながら、車を停めては海を眺めていました。海を眺めながら、こんな環境で暮らすってどんな世界なんだろうとか、これから自分の人生はどのようになっていくのかなど、その時考えた事は今でもはっきりと覚えています。
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それから、人生にもいろいろな事があり、しかし、ひとつの夢が実現して、海沿いを歩いていると、様々な国から来た人々が、海を眺めている光景に出会います。きっと18年前の僕のように、様々なことを考えているのでしょう。オーストラリアに留学に来る人は、ぜひ、一人で海を眺めながら時間を過ごしてみてください。きっと何時間でもいられるはずです。そして、その時に考えた事は、きっと人生の長い期間において忘れないと思います。

オーストラリアの有給休暇

先週は3日間ほど休みを取って、ゴールドコーストからずいぶんと内陸に入った場所に行ってみました。ワーキングホリデーの方たちがセカンドビザを取るために働く農場があるエリアです。ちょっとした岩山を登ったり、沢を歩いたり、美しい星空を眺める事ができたとてもゆっくりとした時間を過ごす事ができました。リフレッシュしたり、普段は考えないことをゆっくり考える事ができる休暇は人生にも仕事にも大切だと思います。

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ということで、今回は日本とオーストラリアの有給休暇のしくみついて、書いておきます。

日本では有給休暇は1年間に取得できるのはたぶん20日間が最大で、2年分の休暇を蓄積できるというのがルールだと思います。つまり、経営者からすれば社員一人当たり最大40日分の費用だけ考えておけばいいのです。そうなると、社員が有給を取ろうが取るまいがあまり気になりません。ところがオーストラリアでは未消化の有給休暇はその会社に在籍する限り永遠に蓄積していきます。そして、その社員が退職するときは休暇として消化してもいいし、お金で精算しても構わないので、日本のように「有休消化しないで辞めました。」ということはあり得ません。

となると、オーストラリアでは本来の意義であるリフレッシュをするための休暇をしっかりと取ってもらい、元気に仕事に出て来てもらったほうが、経営的にもありがたいのです。ですから、休暇をどんどん取得してもらう文化を作ります。私の会社でも、休暇を取る事を奨励しているので、ほとんどの社員が年間20日以上の休暇を楽しんでいます。

日本では休暇を取らないで頑張っている社員が評価されるようですが、それを変えたかったら、オーストラリアのようなルールにしてしまえば、経営者は休暇をもっと活用することを真剣に考えると思います。

 

すべての大学に行ってみよう

2014年8月現在で、私が訪れて打ち合わせをした事のあるオーストラリアの大学の数は23校です。全豪で40校の大学があるので、やっと半分以上。思ったよりも少ないですね。

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大学の中には留学生たちをあまり積極的に受け入れていない大学や、とても田舎にあるので、日本人の留学生にはあまり魅力的ではない大学もあります。しかし、まだ行った事が無いだけで、もしかしたらとても素敵な大学が待っているかもしれません。ということで、これから1年くらいでオーストラリアのすべての大学を訪問して日本の留学生にもっと来てもらいたいかの打ち合わせをしてみようと思います。

日本人はどうしても大学をランキングで評価しがちなのですが、例えばオーストラリアでの就職を狙っているなら、中堅の大学に行っていい成績を取って教授に認められた方が、トップ大学をギリギリの成績で卒業するよりも、就職できる確率は高くなります。なぜなら、教授のネットワークを活用できるからです。日本に帰国して日本の企業に入りたい人はネームバリューのある大学の方が最初の選考では有利です。ですから将来、どこに住みたいか、その方の実力はどのくらいなのかも分析して大学選びをアドバイスしていきたいと思うのです。

40の大学があるなら、少なくとも40通りのお薦めの学部、コースがあるのではないかというのが僕の仮説です。ですから、大学を訪問するたびに、その大学のお薦めコースを紹介していきたいと思います。小さな夢ですが、たぶんまだ日本人は誰も全豪全大学制覇は成し遂げていないと思うので、留学会社のトップとしてチャレンジしてみたいと思います。