ありがとうサーファーズパラダイス

オーストラリアに移住してから、ほぼ4年近く過ごしたサーファーズパラダイスの街を出ることにしました。理由は、ただ新しい街に住んでみたかっただけで、これからも数年ごとに、オーストラリアで住んでみたい街を転々としていきたいと考えています。
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ゴールドコーストは、日本からも直行便があり、日本人にとってはとても生活がしやすく、海外が初めてという留学生たちが新しい生活に慣れるのにもとてもいい場所です。オーストラリアのイメージそのままの、青い海、青い空、流れる風、1時間で行ける世界遺産の森など、オーストラリア人たちにとっても老後に住みたい街に住めたことはとてもラッキーだったと思います。

特に僕が好きなのは、夕方からサーファーズパラダイスの海沿いの道を散歩すること。オーストラリアだけでなく、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南米など、世界中の家族連れが楽しそうに食事をしたり、遊んだり、海を眺めたりしています。それぞれの家族や友達たちが、みんな幸せそうに楽しんでいます。このような、自然が美しく、ストレスが少ない世界では異文化同士も調和していき、楽園を作っていくのだと思います。

新しく住む場所は、ブリスベンから車で北に1時間程度の、サンシャインコーストという地域の静かな場所です。オーストラリア人しか住んでいないと思われる小さな街で、どんな生活ができるか、楽しみにしています。

 

都会に留学する意義

先日、メルボルンに行ってきました。
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普段は観光地のゴールドコーストに住んでいる僕としては、スーツを着ている人たちが忙しく歩いていて、まるで東京に帰ってきたみたいな錯覚。

しかし、一人一人を見ていくと本当に面白い。世界中から集まった人たちが、それぞれのファッション、生き方を楽しんでいます。カフェで一生懸命話しているビジネスマン、図書館の前の芝生でリラックスしている人、ストリートアーティストたち。

そして、古さと新しさが混在した建物たちや、街中のアートや、サインや、路面電車などのインフラなどのハードも東京に比べるとこじんまりしているので、1週間も住めば多くのことが把握できて面白そう。

将来、ビジネスで活躍したい若者たちには様々なネタが転がっている気がします。

感性とは、美しいものに感動することだけではなく、感動を超えて新しい可能性に気づけること。ビジネスにおける可能性は、人と人、人と都市のインタラクションを注意深く見ていくことで気づくものだと思います。

都会は刺激に満ち溢れています。若いうちはそんな環境に身を置くのも大切なのでは?、そんなことをメルボルンの街を歩きながら考えていました。しかし、大切なのはその刺激を楽しみながら消費していくのではなく、その刺激の本質やそこから生まれてくる可能性について考えられるかどうか。感性を磨くというのは、そういうことだと思います。

平均的な留学は考えない

留学に関する質問で、僕たちがかなり困ってしまうのは、「皆さん、平均的にどのくらいの期間で英語がうまくなるのですか?」とか「皆さん、だいたいバイトは見つかるのでしょうか?」のような、留学生の平均の姿を聞かれる事です。実は留学生には平均的な姿はありません。目標に対して、うまくいく人とうまくいかない人がいるだけです。
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僕たちの世代くらいから、偏差値と言うものが普通の言葉として学力の評価に使われて、いつも平均との差について意識するように訓練されてきたのが日本人なんだと思います。だから、まずは平均的な姿をイメージしたいのかもしれません。しかし、そこそこの平均的な留学なんて意識しないで、自分らしい留学生活を目指してください。学校以外の時間はひたすらスポーツをしてみるとか、ひたすらカフェ巡りをしてブログに残してみるとか、ひたすらパーティーに明け暮れるとか(たぶん、これは就職・転職には活きてきませんが、、、)。ちょっと工夫をするだけで、オリジナリティーのある、人に語れる留学が可能です。

そこそこ勉強して、そこそこ英語が出来るようになって、そこそこバイトをして、そこそこ遊んで、そこそこ旅行して、なんてちょっと聞いてて退屈ですよね。

就職に活かしたい、自分の人生で語れるものにしたい、そんな目標を考えているなら、他の人たちのことは忘れて、自分しかできないことを今日から実行していきましょう。

便利と幸せはちょっと食い違う

オーストラリアに来ると、多くの人が「日本はもっと便利なのに」とイライラします。電車は遅れるし、店は6時くらいには閉まっちゃうし、とにかく、日本に比べると様々な事が不便なのです。さらに日本人をイライラさせるのが、その不便さをオーストラリア人はそんなに気にしていない事。便利じゃなくてもやってけるし、別に気しなくてもいいんじゃない。そんな感じです。何事においてもずいぶんとのんびりしています。

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しかし、よくよく考えてみると、日本では世界最高の便利さを提供するために、夜遅くまで働かなくちゃいけない人は出てくるし、夜中も動く自動販売機のエネルギーも使わなくてはいけないし、社会や人々はかなりのコストを払っていると思います。みんなが幸せになるには、ちょっとくらい不便でもいいよねというオーストラリア的な発想は、これからの日本人に取っては凄く大切なものではないでしょうか。ワークライフバランスをみんなが取るためには、便利さはあきらめなくてはいけない時もあるのではと、日本に帰ってくるたび思うのです。

そこそこベジタリアン生活開始

最近2ヶ月くらい、ほとんどお肉を食べない生活をしています。先日はテニスの後に居酒屋のようなところで他の人がオーダーした唐揚げをぱくぱく食べて、「あっ!」みたいなことはありましたが、酔っぱらっていない、かつ自分で注文する時は間違いなくお肉以外のものを食べています。

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なぜ、肉を食べなくなったのかは、健康のためとか動物愛護のためとかではなく(若干はあるけど)、単に肉と言う食べ物に興味が湧かなくなってしまったのです。

「俺の事、あんなに好きだって言ってたのに、どうしちゃったんだよ。」「分かんない、別に嫌いになった訳じゃないのよ。」「俺がいなくて、やってけるのかよ。」「2ヶ月、別々だったけど、あんまり恋しいとかって思わないんだよね。これからも大丈夫じゃない?」

このような青春の苦い思い出を肉にぶつけている感じです。そして、肉を食べないと心に決めてしまうと、世の中から選択肢がすごく減るので、シンプルな生き方が可能になります。オーストラリアのレストランは、ほぼどこに行ってもベジタリアンメニューがあるので、それだけ頼めばいいので、誰かと食事に出かける事になっても困る事はほとんどありません。

実際、消化は良くなるし、もたれるということも無いし、おならも臭くないし、とても快適です。スタミナが心配と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、一昨日学生君とシングルスを3時間やっても全く問題ありませんでした。肉を食べないと力が出ないと言う事は無さそうです。

もしかしたら、またお肉をどうしても食べたくなる日が来るかもしれませんが、自分が食べたいものを気持ちよく食べる(正確には奥さんに作っていただく)というポリシーでこれからも人生を楽しんでいきたいと思います。体調を整えたい人にはお薦めですよ。

 

僕がワーホリだったら

僕がもし25歳で、オーストラリアでワーキングホリデーをやろうとしたら、どんな計画を立てるのだろう?という空想をすることがあります。その時に絶対に欠かせないアイテムが車です。ですから、きっとその分のお金はちゃんと準備してからワーホリ生活を始めると思います。

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最初の街で語学学校に3ヶ月ほど通い、死ぬほど英語を勉強して、準備が出来たと感じたら、車を買います。オーストラリアの中古車は信じられないくらい値段が高いのですが、価値が下がりにくいので、売る時も高く売れる事を考えて、間違いなく壊れにくい日本車を買うでしょう。

僕のワーホリの目的は、世界中に友だちを作るとか、楽しい時間を過ごすことではなく、自分との対話のような暗ーい目的だと思います。たぶん、ワーホリを考えるキッカケは、恋に破れるとか仕事に行き詰まるとかネガティブなことでしょうから(僕の場合)、癒しを求めてとかではなく、徹底的なアウエイの地で、自分を鍛えるという体育会的な発想になっていると思います。

そうなると、都会のカフェで働くなどの華やかなものではなく、WWOOFなどで探した、小規模でもこだわりを持って有機農業をしている農家の住み込みの手伝いなどを探しながら、オーストラリアの大地をドライブしていくと思います。そこで出会った意識の高い農家のお父さんたちと環境問題や、国などに頼らない生き方についてじっくり話をしたり、この頑固なオヤジになぜこんな可愛い奥さんがいるのかという、男の魅力についても学んでしまいます。

そんな日々を日記に残し、あるいはブログに書きながら、空いている時間は本を読み、同じように旅をしている違う国から来た若者たちと議論をしながら、何かしなくちゃという焦りも無く、タフになって日本に戻り、新しい仕事や、車1台に入るモノだけで満足出来る新しい生活をスタートさせることでしょう。

 

New Year Resolution 2015

New Year Resolutionとは新年の決意、新年の抱負ということです。日本でもオーストラリアでも「一年の計は元旦にあり」ということで、元旦に何かしらの宣言をする人が多いようです。


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2015年元旦 Surfers Paradise


会社の業績は5年連続の増収増益が見えていて、「オーストラリア留学」のエキスパートとして、しっかりとしたポジションを築く事が出来てきています。広告を全く打たない私たちを信頼し、利用してくれた留学生たちの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、その方達が友だちにも私たちの会社を紹介してくれて、昨年度は1,200人を超える留学生のお手伝いをすることができました。


たぶん、この1,200名という留学生の数は、20人という私たちの会社の規模では目一杯と言うところです。今年の僕の仕事は、今後の成長の方向性、そもそも会社の成長とは何かと言う事も含めて、じっくり考えることだと思っています。


ですから、今年は出来るだけ多くの留学した若者たちに会って話をしたいのです。1,200人全員は無理でも、100人でも200人でもいいので、お一人ずつとしっかりとお話をすることで、私たちの会社の次の成長についての方向性が明確になるのだと思っています。なぜなら、一人一人に留学に対する思いや目標があり、ドラマがあるからです。すべての留学生たちが幸せなのかを確認する事も私たちの仕事だと思います。


もちろん、日本に帰った時には、留学生だった方々、52年間の人生で出会った友だちたちとも、じっくりと話をしたいので、誘ってくださいね。

街の魅力を発見する能力

オーストラリアに留学するにあたって、最初に考えなくてはならないことのひとつはどこの街に行くかを決めることです。そして、多くの留学生やワーキングホリデーの方たちが、似たような質問を私たちに投げかけます。「バイトが見つかりやすいところはどこですか?」とか、「物価が安いのはどこですか?」とか、「日本人の少ない街はどこですか?」とか。
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しかし、ほとんどの場合、そのような質問は留学が成功するかにはほとんど影響を及ぼしません。それどころか、そのような環境のことばかり質問をする人のほうが、なんとなく消えて行ってしまう印象があります。それよりも、自分の直感を信じて街を選び、その街の素敵なところをどんどん発見して行く人は、英語力も伸びる傾向にあるし、いい友人に巡り会えている気がします。つまり、分析が好きな評論家タイプより、好奇心おう盛な冒険家の方が留学は成功するということです。

オーストラリアの街は、どの街も魅力的で、素直な気持ちでその街に接すると必ず住めば都になると思います。例えば、僕が現在住んでいるゴールドコーストの魅力は、ビーチはもちろん素晴らしいのですが、歩くのに最適な山まで1時間もかからないことと、山と海をつなぐ風がいつも心地よい事(時々、すごい風になりますが。。。)です。きっと簡単に何十ものゴールドコーストで気に入っている事をあげることも出来ると思います。

「好きなところ」を発見したり探せたりする能力、人間でも会社でも社会でも、どんなことにでも応用出来ます。オーストラリアに来たら、ぜひその能力を磨いてください。

季節を選べるメリット

オーストラリアは南半球にあるので、日本と季節は逆になります。これは頭で分かっていても、なかなか不思議な感じです。12月の今は夏到来という感じで、ゴールドコーストは水着の若者ばかり。3年前に移り住んで来た時には、真夏のクリスマスやお正月はとても違和感がありましたが、今は大晦日にTシャツ短パンでカウントダウンの花火を見に行くのが恒例の行事となりました。

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また、オーストラリアは本当に広いので、都市によっても気候はずいぶんと違います。真夏のケアンズは蒸し暑い熱帯の気候ですが、タスマニアは涼しい夏です。こんな環境を上手く使うと、ギャップイヤーの間は自分の好きな季節で過ごし続ける事も可能です。例えば、涼しい気候が好きな人なら、4月から留学をすると、オーストラリアは秋から冬に向かっていくので、東京くらいの冬が好きなら、シドニー近郊。東北くらいしっかりとした冬が好きならタスマニアを選ぶといいです。逆に暖かい気候が良ければ、7月から9月まではクィーンズランド州に滞在すると冬でもそれほど寒くありません。

勉強するには少し寒いくらいの方が集中出来ると思っている僕としては、日本のあの「熱帯夜」に代表される夏の地獄を抜け出して、涼しい冬のオーストラリアに留学しに来てほしいと思います。ちょっと冷たい風が吹くビーチでコーヒーを飲みながら読書するなんて最高ですよ。

横断歩道で車が止まるか

オーストラリアのゴールドコーストに住み始めてはや3年半、オーストラリアで暮らしていていいなあと思うのは、信号の無い横断歩道でちゃんと車が止まる事。東京だったら命がいくつあっても足りないかもしれません。日本だって運転免許を取る講習では、横断歩道で人が渡ろうと待っていたら止まるよう習ったはずですが、ほとんどのドライバーはそんなこと気にしていません。日本の警察もスピードを出しても安全な広々とした道路でネズミ捕りしているより、横断歩道で停まらない車を捕まえた方が、よほど市民に喜ばれるのではないでしょうか。

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さて、この横断歩道でちゃんと車が停まるのは、ルールの徹底とかの問題ではなく、人々に余裕があることの証明だと思います。余裕があると争いも少なくなり、人々が笑顔になってきます。オーストラリアが幸福度No1に選ばれるのは、こんなところに理由があるのかもしれません。日本人は礼儀正しく、ルールもちゃんと守るのですから、あくせくしないでこのような余裕が出せるようになると海外からの観光客もさらに増えて人気が出ると思います。