スマイリーフラワーズ 窪田さん

オーストラリア留学センターには日本でのパートナーと呼べる会社が2社あります。ひとつは札幌にある北海道留学センター、そしてもう一社が今日ご紹介する窪田さんが代表をされている福岡のNPO、スマイリーフラワーズさんです。

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窪田さんのNPOは留学ビジネスで得た利益を、養護施設の子どもたちの教育支援や留学支援にあてることを目的とされています。私たちもスマイリーフラワーズさんをサポートする事で、日本の養護施設の子どもたちが一人でも多く留学に行ける環境が作れることに貢献できるので、とてもありがたい機会をいただいていると思っています。

窪田さんを紹介してくれたのが、ゴールドコーストの語学学校・インフォーラムのJunさん。福岡でとても素敵な方が留学エージェントを始めるのでぜひ会った方がいいと言う事で、一昨年日本に出張した時に福岡にお伺いしました。窪田さんの、志、人柄、大きな夢にふれることが出来て、すぐに提携の契約をすることになりました。それ以降、福岡から素敵な留学生たちをオーストラリアに紹介いただいています。今年は生まれた利益や寄付などのサポートで、初めて施設の子どもを留学生として海外に送れたとのこと、これからも一人でも多くの海外に出たい若者の夢を実現させるために、九州在住で留学に興味のある方は、ぜひスマイリーフラワーズさんに問い合わせをしてみてください。

まだまだ、留学は経済的な負担がかかる人生の大きなイベントです。行きたくても行けない若者たちは数多くいます。ですから、幸運にも留学に行ける人は、いい学校に行ってしっかりと勉強してほしいし、無駄な時間は過ごさないでほしいし、そして僕たちは無駄なお金は一円も払わないで、最高の経験ができるインフラを作っていきたいと、窪田さんに会うたびに心が引き締まる思いをさせてくれる、そんな友人です。

20140920オーストラリアセミナー

コミュニケーションを学ぶ

かつて、文系の大学の学部選びでは、将来つぶしが効きそうと言う理由で、男子は経済学部か商学部、女子は文学部英文科みたいな時代があったかと思います。ですから、親からのアドバイスの影響もあるのかもしれませんが、オーストラリアの大学の学部選びでもなんとなくビジネスを選ぶ方が多いです。果たして、それって正解なんでしょうか??ビジネスだったら、実社会に入ればいくらでも学べます。

これからの時代で将来に使えそうな学問って何なんだろう、この8月にいくつかの大学を訪問した時に、僕だったら何を学ぶかを考えてみました。

グローバルな社会に入っていくにあたり、僕が準備したい事はコミュニケーション力。それも、人とのコミュニケーション力だけではなく、SNSなどを通じた社会、世界とのコミュニケーションを効果的に行ったり、英語でどんどん発信できる力です。SNSはメディアは変わったとしても、個人が社会・世界に発信できる環境はさらに広がっていくでしょう。10年、20年、30年と時代や流行は変わっても、企業や個人は社会とコミュニケーションし続けなくては存在できません。

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例えば、僕が大好きな大学のひとつ、ウーロンゴン大学ではBACHELOR OF COMMUNICATION & MEDIA STUDIESという専攻があり、Marketing Communication and Advertising、Journalism and Professional Writing 、International Media and Communication 、Digital Media and Communicationの分野を学ぶということです。面白そうです。他の大学でも、この分野は新しい科目が時代に応じて増えてきているようです。

学びたい学問の選択に迷ったら、「コミュニケーション」という学科も検討してみてください。

 

 

海をずっと眺めている人々

初めてオーストラリアに行ったのは1996年なので、もう18年も前のことになります。行った町はパース。現在とは比較にならないくらい田舎町でした。出張中にちょうど半日ほど時間が空いてしまったので、車を借りて海岸線をドライブしてみました。あまり記憶は確かではありませんが、スカボローあたりからヒラリーズのボートハーバーあたりをドライブしながら、車を停めては海を眺めていました。海を眺めながら、こんな環境で暮らすってどんな世界なんだろうとか、これから自分の人生はどのようになっていくのかなど、その時考えた事は今でもはっきりと覚えています。
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それから、人生にもいろいろな事があり、しかし、ひとつの夢が実現して、海沿いを歩いていると、様々な国から来た人々が、海を眺めている光景に出会います。きっと18年前の僕のように、様々なことを考えているのでしょう。オーストラリアに留学に来る人は、ぜひ、一人で海を眺めながら時間を過ごしてみてください。きっと何時間でもいられるはずです。そして、その時に考えた事は、きっと人生の長い期間において忘れないと思います。

オーストラリアの有給休暇

先週は3日間ほど休みを取って、ゴールドコーストからずいぶんと内陸に入った場所に行ってみました。ワーキングホリデーの方たちがセカンドビザを取るために働く農場があるエリアです。ちょっとした岩山を登ったり、沢を歩いたり、美しい星空を眺める事ができたとてもゆっくりとした時間を過ごす事ができました。リフレッシュしたり、普段は考えないことをゆっくり考える事ができる休暇は人生にも仕事にも大切だと思います。

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ということで、今回は日本とオーストラリアの有給休暇のしくみついて、書いておきます。

日本では有給休暇は1年間に取得できるのはたぶん20日間が最大で、2年分の休暇を蓄積できるというのがルールだと思います。つまり、経営者からすれば社員一人当たり最大40日分の費用だけ考えておけばいいのです。そうなると、社員が有給を取ろうが取るまいがあまり気になりません。ところがオーストラリアでは未消化の有給休暇はその会社に在籍する限り永遠に蓄積していきます。そして、その社員が退職するときは休暇として消化してもいいし、お金で精算しても構わないので、日本のように「有休消化しないで辞めました。」ということはあり得ません。

となると、オーストラリアでは本来の意義であるリフレッシュをするための休暇をしっかりと取ってもらい、元気に仕事に出て来てもらったほうが、経営的にもありがたいのです。ですから、休暇をどんどん取得してもらう文化を作ります。私の会社でも、休暇を取る事を奨励しているので、ほとんどの社員が年間20日以上の休暇を楽しんでいます。

日本では休暇を取らないで頑張っている社員が評価されるようですが、それを変えたかったら、オーストラリアのようなルールにしてしまえば、経営者は休暇をもっと活用することを真剣に考えると思います。

 

すべての大学に行ってみよう

2014年8月現在で、私が訪れて打ち合わせをした事のあるオーストラリアの大学の数は23校です。全豪で40校の大学があるので、やっと半分以上。思ったよりも少ないですね。

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大学の中には留学生たちをあまり積極的に受け入れていない大学や、とても田舎にあるので、日本人の留学生にはあまり魅力的ではない大学もあります。しかし、まだ行った事が無いだけで、もしかしたらとても素敵な大学が待っているかもしれません。ということで、これから1年くらいでオーストラリアのすべての大学を訪問して日本の留学生にもっと来てもらいたいかの打ち合わせをしてみようと思います。

日本人はどうしても大学をランキングで評価しがちなのですが、例えばオーストラリアでの就職を狙っているなら、中堅の大学に行っていい成績を取って教授に認められた方が、トップ大学をギリギリの成績で卒業するよりも、就職できる確率は高くなります。なぜなら、教授のネットワークを活用できるからです。日本に帰国して日本の企業に入りたい人はネームバリューのある大学の方が最初の選考では有利です。ですから将来、どこに住みたいか、その方の実力はどのくらいなのかも分析して大学選びをアドバイスしていきたいと思うのです。

40の大学があるなら、少なくとも40通りのお薦めの学部、コースがあるのではないかというのが僕の仮説です。ですから、大学を訪問するたびに、その大学のお薦めコースを紹介していきたいと思います。小さな夢ですが、たぶんまだ日本人は誰も全豪全大学制覇は成し遂げていないと思うので、留学会社のトップとしてチャレンジしてみたいと思います。

 

スタイルを持った話し方のために

オーストラリアに移住して3年が過ぎ、仕事もライフスタイルも安定してくると、さらに上を目指したくなってきます。最近は州政府やトップ大学の方々と仕事をすることも多くなり、もっと英語で自分らしさを表現できるようになりたいと思うようになりました。ビジネスのコミュニケーションとして特には問題ない、意思疎通はしっかりできる、だけど僕らしさというものをもっと表現できたら、仕事はもっとうまく進むのではないかと思うのです。
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日本語では、たぶん僕の話し方はあるスタイルを持っていると思います。それは、50年も生きてきたんだからその結果として表現方法が確立してきたのだと思います。それと同じようなことが英語でも出来るようになるにはどうしたらいいか。ということで、最近やっているのが、自分が格好いいと思う人々のスピーチをYoutubeなどで、何本も集中して1週間くらい続けて見たり、字幕を読んでその人が使う形容詞の傾向を調べてみたりして、スタイルを真似るというものです。動画はいくらでもあるし、人の話し方ってそれぞれ特徴があるので、とても勉強になります。

皆さんも気に入った人がいれば、1週間くらいその人の動画を見たり真似していると、知らぬ間に影響を受けていますよ。ぜひ、試してみてください。

18歳のギャップイヤー

最近、18歳、つまり高校卒業後に海外に出てみたいと言う若者たちからの問い合わせが増えています。理由はきっと人それぞれでしょうが、大学に行く意義についてしっかりと考えてみたいという理由が多いようです。

今までだったら、大人たちは「それは若者に良くある甘えや逃げということだ。つまらないことを考えずに、勉強していい大学に入るのが人生にとって大切なんだ。」と説得していたのだと思います。しかし、最近は大人だってそれが正解だと強く言えなくなってきたので、このような問い合わせが顕在化してきたのではないかと思います。

ただ、欧米の若者たちのギャップイヤーは大学の前に世界を経験する事から、本来はスタートしています。ということは日本の18歳もグローバルになってきたと言う事ではないでしょうか。

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しかし、問題は費用やかける時間に制限があるということ。ワーキングホリデーは人生に一度だけなので、18歳で使ってしまうと30歳までにまた使ってみたくなったときに使えません。

そこで私の提案は観光ビザで3ヶ月、オーストラリアでしっかりと英語の勉強とその後の人生を考えてみるというもの。なぜ、オーストラリアなのかと言うと、世界で一番幸せだと国民が思っている国だからです。進路について考える事イコール幸せや成功について考える事なので、オーストラリアにはそのヒントがあると思います。

高校卒業して4月から7月まで、限られた時間の中でじっくり考えて進路を決めてみる。日本の大学を受験するのでも、オーストラリアの大学に進学するのでも、十分に間に合います。3ヶ月環境を変えて、外から自分を、そして日本社会を見てみる。そんな若者たちと話してみたいなと思います。

 

自分と対話する留学

私たちも反省しなくてはいけないのですが、留学業界というものは「これからのグローバル時代に生き残る人材になる!」とか「グローバルに展開する企業に就職するために」という目標のために留学を勧めようとします。確かに、どんどんグローバル化は進んでいくし、日本企業の世界進出に必要な人材はいつも不足している状態です。しかし、そのようなメッセージと言うのは、日本の経済のことと自分の会社のことは考えていても、留学する若者一人一人のことをちゃんと考えているのかという疑問にぶちあたります。
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留学は日本国のためでも、日本企業のためにするものでもありません。自分が自分らしく生きるために、自分らしく仕事をするために、海外と言うものを経験したほうが視野が広がったり、異文化の中で苦労して自分が磨かれるから行くべきだと思うのです。そして結果的にはその人の魅力度がアップして、就職も上手くいく可能性も高まるし、素敵な出会いにもつながるかもしれません。

就職のために留学をするのではなく、自分を磨くために留学をするのだと考えると、勉強や学校のアクティビティーや海外の友だちとのつき合い方などすべてにおいて違う観点が付加されていきます。もっと余裕が出てきます。自分だけの時間も大切に使えるようになっていきます。留学中、友だちとの時間も大切ですが、それと同じくらい自分の魅力はアップしたのか自分に問いかけ対話する時間も大切だと言う事を意識してみてください。

Why we should choose you

先日、「クィーンズランドでギャップイヤーコンテスト」の最終面接の審査委員をさせてもらいました。ビデオ投稿で選ばれた10名にスカイプで面接をするというもので、ブリスベンの州政府の会議室を借りて、4人の審査委員がそれぞれの立場から英語で質問して、最終選考に残った応募者に英語で答えてもらうという、結構ハードな面接でした。

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まず、最初の質問が
「Please tell us why we should choose you.」
というものでした。つまりは、なぜ私たちがあなたを選ぶべきか話してくださいというもの。このメンタリティーって日本人にはとても違和感があります。応募者の方々も、この質問にはかなり戸惑っていたようです。日本の採用面接でも、「弊社があなたを雇うべき理由をお答えください」なんて質問は無いですもんね。志望動機とか、やってみたい仕事についてなどの質問の準備はしていても、いきなりこんなダイレクトな質問が来るとは、想像できません。

しかし、グローバルな環境で働くのは、こんな違和感を乗り越えていかなくてはなりません。私があなたの組織に入ったら、こんなに貢献できるんだから、私を雇うしか無いでしょ!みたいなメンタリティーの外国人たちとポジションを争いながら、面接を突破していかなくてはならないのです。しかし、一度こんな考え方なんだということがわかれば、結構実力はあるのが日本人。今回も、審査員の方々も日本人の応募者のクオリティーにとても満足していました。

TOEICが何点だとか、マンツーマン英会話でなじみの教師と日常会話が出来るだけでは、グローバルな人材とは言えません。「why we should choose you.」にしっかりと答えられるようになるためにも、海外で修行しなくてはならないのです。

遠くだけを見る時間

先日、スポーツをするときのために使い捨てのコンタクトレンズを作りにいきました。オーストラリアでは、medicareという国民が皆加入する健康保険の他に、プライベートの健康保険に加入することが推奨されていて、所得税などもその健康保険に入る事で軽減されます。そのような保険では、眼科の治療やメガネやコンタクトレンズを作るのにも費用を負担してくれるサービスがあるので、うまく活用すると便利です。

まずは日本と同じようにコンタクトレンズ屋さんと併設している眼科で視力チェックして、5日分のサンプルを無料でもらいます。1週間後にコンタクトレンズをつけた状態で診察を受けて問題が無ければオンラインで購入して自宅に届けてもらえる仕組み。オーストラリアのサービスとしてはけっこうシステムがしっかりとしていました。

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僕は右目に乱視があるので、昔はソフトコンタクトレンズではうまく矯正できず、スポーツ用といえども微妙な見え方だったのですが、今は完璧に矯正できるのですね。ゴールドコーストの水平線やスプリングブルックの山並みも完璧に見えます。嬉しくて、遠くばかりを見ていたのですが、ひとつ問題が。そうです、老眼のおかげで、近くが全く見えないのです。メガネであれば、本を読むときははずすなどの対応策があるのですが、コンタクトレンズではそれはできません。安い老眼鏡でも買おうかなとも思ったのですが、せっかくこんなに遠くがよく見えるのであれば、スマホも本もパソコンも見ない時間を楽しんだ方がいいのではという結論になりました。コーヒーを飲みながら海を眺めたりしている時間でも今までは、すぐにスマホをチェックしていたりしていたなと気づきと反省をしています。もっと風景を楽しまなくては。

老眼というのは、ちまちまと細かい事に煩わなくていいんだよという神様の贈り物だと考えたいと思います。若者諸君、50になって近くが見えなくなったら僕の事を思い出してください。