部活をやりすぎたらオーストラリアの大学においで

日本のサイトを見ていたら運動部の体罰についてニュースになっていたので、ここは敢えて問題提起をしますが、日本の高校生以上の学力が世界との比較で低下してきているのは、ゆとり教育かつ大学全入時代という問題と、高校の運動部などの部活が要因のひとつではないかと思っています。大学全入時代問題の解決は、適正な大学の数に減らせばいいので、これから多くの日本の大学がつぶれていくのは時代の流れです。
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University of New Castle


悩ましいのは高校時代の部活というやつです。青春時代に何かスポーツなどに打ち込むことは素晴らしい体験だし、体力などをつけるためにも重要なことだと思います。しかし、少しいき過ぎている状況にいる高校生も多いのではないでしょうか?

オーストラリアで育った娘達を見て、私の高校時代と一番違うのは、部活に費やした時間です。私はひたすらテニスに明け暮れて、勉強よりもテニスのことを考えている時間のほうが長かった高校時代を過ごしました。それに比較して娘達はそもそもオーストラリアの高校には日本的な部活のようなものが無いので、勉強にも普通に取り組むことができ、塾などに通うことも無く、青春を満喫しながら志望する大学に合格することができました。

そこで日本の高校生達に提案ですが、3年生まで部活が忙しくて、浪人覚悟なんて青春を送るなら、オーストラリアの大学進学を考えたらいかがでしょう?最低1年間はひたすら英語の勉強に集中しなくてはなりませんが、よほど高校の成績が低く無ければ、必ず大学に入学できます。オーストラリアの大学の多くの学部は3年間で卒業できるので、高校卒業後4年間、もしくはファウンデーションコースという教養コースに最初に通って5年間で卒業できます。もちろん、大学の授業は大変だし、ついていくのにすごく努力は必要ですが、その後の人生に必ず活きてきます。

オーストラリアの大学に行くなんて、まったく考えていない高校生たちも多いかと思いますが、オーストラリアはスポーツが大好きな国民なので、スポーツマネージメントなどの専攻も充実しています。そのような選択肢があるのだということは知っておいて損はないと思います。

ネットを切って歩き出そう

何か物事をじっくりと考えたいとき、僕は歩くようにしています。ネットがつながった状態でパソコンの前で考えていても絶対にいい解決策は生まれてこないのです。ネットにつながってからの僕たちの生活はいつも誰かとコミュニケーションをしていないと不安になるようになっています。ですから、ネットがつながらない(出来れば電話もつながらない)場所で一人であるいは信頼の置ける人と歩くということは、とても贅沢なことのひとつだと思います。

僕が住んでいるゴールドコーストは海沿いに長い散歩道があるし、ビーチに降りてしまえばそれこそいくらいでも長く歩けるのですが、週末はときどき山にもでかけます。
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ゴールドコーストの市内から車で1時間ちょっとで世界遺産の森があります。いくつか歩くのにいいコースがあるのですが、この週末はラミントン国立公園のオライリーの付近を歩いてきました。オーストラリアはちょっと街を離れると、とても空気がおいしいのです。また植生によって、香りが違うので、そのようなことにも敏感になっていくのは動物としての五感を維持するのにも大切だと思っています。
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また、このエリアはとても古い大陸の一部なので、植物や大地から人間の歴史を超えた時間の流れのようなものを感じることができます。そんな場所を歩いていると、僕の抱えている悩みや課題はとても些細な気がしてくるのです。留学生で、一緒に歩きに行きましょうという方は、声をかけてください。
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2013年の目標は「鍛え直す!」

明けましておめでとうございます。

これから数年の間に、日本社会はグローバル化の波に本当の意味で飲み込まれると思います。海外に暮らしていると、日々のニュースで世界はどんどん動き、それに反して日本はずーっと留まっている印象を受けます。円高とデフレが解消されれば日本経済は安泰なんてことは昔ながらのメーカーなどには言えるのかもしれませんが、それよりも円安によって日本が買われていくこともどんどん進んでいくでしょう。グローバル化は、準備した人たちには大きな機会となり、準備をしていなかった人たちには大きな問題となります。私の会社はその準備ができているのか、この年末にじっくりと考えていました。

Devil Dog gym begins new year with new gearby CherryPoint


まず、どこから始めたらいいのか。それはやはり、自分自身です。キーワードは「鍛え直す」。私の頭脳やスキルや健康をもう一度ゼロベースで鍛え直すのが今年だと思っています。50歳にしては、けっこう走れる、発想も柔らかい、英語の交渉力もけっこうあるし、、なんて満足していては若い世代には絶対に勝てません。

チャレンジャーとして、謙虚に自分を鍛え直す過程で考えたり、発信したりすることが、会社のスタッフにとってもいい刺激となると思います。そして、学ぶことや鍛えることの楽しさが、ひとりひとりのスタッフに浸透し、それが多くの留学生たちに広がっていくことが私たちの会社の一番重要な戦略なのだというのが、この年末の結論です。


稼いで自己投資するサイクル

まずは、この金額を見てください。

日本                       618〜739円

オーストラリア   15.96豪ドル(1,400円程度)

アメリカ      7.25米ドル(620円程度)

カナダ       9.27〜11.0カナダドル(780円〜950円程度)

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実は、これらは国が決めている最低時給なのです。(2012年12月時点)

圧倒的にオーストラリアの時給が高いことがお分かりかと思います。景気が悪く、どんどん給与が下がってきている日本と比較すると、ほぼ倍です。このような状況なので、オーストラリアには世界各国から若者が留学に集まってきます。彼らはお金を稼いで、その資金を勉強や旅行など新たな自己投資に使っています。実に戦略的です。

日本人の若者たちは、始めはなかなかこの戦略に気づきません。この20年間の長期的なデフレのおかげで、できるだけ安いものを買うマインドが定着していて、「稼いで自己投資」という伸びていくサイクルに入っていかないのです。ところがこれに気づいた若者は、とても有意義なギャップイヤーを経験していきます。稼いで、TESOLなどの英語教育の資格講座に通ったり、TOEIC対策講座に通って日本での就職活動の準備をしたり、世界を旅して帰っていったり。

オーストラリアでは、ワーキングホリデービザの留学生だけではなく、学生ビザで勉強している留学生たちも1週間に20時間程度働くことが許されています。これはオーストラリア留学の大きなメリットです。このメリットを活かせるかどうかは、戦略性と強い意志だと、出会う若者たちにはお話ししています。

 

英語を上達させるための秘訣(その2)

日本人は英語を話した経験や時間が圧倒的に少ない。

日本人が英語をうまく話せない理由は、これしかありません。留学のメリットは、とにかく話をしなくてはならない状況に追い込まれることですが、それでも十分かと言われたら、もっともっと話していればうまくなるのにと思います。

そこでお勧めなのが、本を声に出して読むと言う練習です。幼稚園や小学校低学年の時には、日本語の本や教科書を声に出して読んでましたよね。あの練習は、実は日本語という言語を話せるようになる上でとても重要だったのだと思います。声に出して読むことで、口の動かし方や舌の位置なども自然と身につけられたのだと思います。


Caught ReadingJohn Morgan


それなら、出来るだけ同じことを英語でもやってみようというのが、今日の秘訣です。私も、週末などに本を読むときは、若干恥ずかしいですが声に出して読んでいます。奥さんがまだ寝ている早朝とか、テレビを観ているときにベランダでとか、50歳のオヤジの異様な姿ですが、音読をしていると、なんとなく口が自然と動くようになるのが分かります。


それから、本を声に出して読んでいると、集中力も継続するので頭にも入りやすいし、文の構造も分かりやすく感じるのもメリットだと思います。これから、留学やギャップイヤーを考えている人にも、準備の1つとして試してもらいたいと思います。1日30分でも継続したら、3ヶ月後にはとても効果が出ていると思いますよ。

「選択」だけが人生だ

人生を決めるのは「努力」だと大人たちは若者たちに教え、「頑張りなさい」と言い続けますが、今の日本社会では、「努力しても、頑張っても報われないよな」という雰囲気が定着してしまっているので、この大人たちの教えはとてもむなしく響きます。

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僕は人生を決めるのは「選択」だと思っています。僕が今、こうやってオーストラリアという国で会社を経営しているというのも、自分が自分の道を選択しだしてから、つまりは大学受験くらいからの選択の連続の結果なのです。今までの選択たちが成功か失敗かは誰も判断することは出来ないし、世間的な一般的な損得の評価よりも、自分らしく生きるための選択だったかということのほうが僕にとっては大切な判断基準だったと思います。

最近、若者たちと話をすると、自分らしい人生を歩んでいきたいと考えている人たちと多く出会います。自分らしい生き方を望んでいるなら、自分らしい選択をしていかなくてはなりません。みんながアメリカに行くからアメリカに行くとか、みんながインターンシップに行くからインターンシップをやってみるという選択をしているといつのまにか、空気を読むことだけが得意な大人になってしまうのです。

自分なりの選択は、その瞬間はリスクが高そうに見えるかもしれません。しかし、そもそもリスクの無い選択肢はなく、逆に他の人と同じような選択を繰り返していくことのほうが長い目で見るとずっとリスクが高まってくると思います。

僕の今までの人生の中で最良の選択だと自信を持っていえるのは、娘たちを日本の小学校に入れずにオーストラリアに留学をさせたことです。その選択をしたときには、多くの人たちに批判もされましたし、自分自身とても不安でした。しかし現在オーストラリアの大学で自分らしい道を歩む娘たちを見ると、その選択が最良のものだったと自信を持って話せることができ、今の仕事につながっています。

783 対 39

最近、大学の新設の認可を文部科学大臣が「大学の数を増やすのではなく質を高めるため」という理由で否定したというものがありました。その後、大学設置認可の基準の見直しなどが進められることになったとニュースでも取り上げられています。

今回、大臣が説明した資料には日本の大学数は783校と書いてありました。これは多いのか少ないのか。実はタイトルにある39とはオーストラリアの大学の数です。オーストラリアの人口は日本の5分の1、日本の大学数が適正であればオーストラリアには156校の大学が必要となりますが、どうも39校で足りているようです。
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しかし世界大学ランキングでは、ベスト100の中にオーストラリアからは7〜8校、日本からは2〜3校。オーストラリアの中堅校は日本の上位校に並びます。つまり、大学教育全体の質はオーストラリアの方がずっと日本よりも高くなります。日本のランキング500位の大学に入学するよりも、オーストラリアの30位の大学に通った方が受けられる教育の質も高くなるし、将来のチャンスも大きく広がるのです。オーストラリアの大学を卒業した留学生には2年間の就業ビザが与えられるようになったのも、若者たちにはうれしいニュースです。

日本の大学とオーストラリアの大学、どちらを選ぶかは皆さんの戦略次第だと思います。

ケアンズで日食を見ながら考えたこと

先週は休暇をもらって、ケアンズで皆既日食を体験してきました。私は生まれて初めての経験でしたが、皆既日食の2分間は「見る」というより、不気味に暗くなっていくことを「体験」した時間でした。世界各地からケアンズには6万人の見物客(日食マニア?)が集まって、普段は静かな観光地のケアンズもとても賑わっていました。
Trinity Beach Eclipse

さて、実はこの皆既日食なるものは、毎年2回は地球のどこかで起きているそうです。しかし、それは海の上であったり、人が住んでいない場所であったりして、普通の人々が都市近郊でこのように見える機会は稀なのだそうです。

また、宇宙の時間のスケールで考えると、現在の月の大きさと地球からの距離は皆既日食をみるにはとても恵まれたひとときだそうです。何億年か前はもっと月は地球に近かったし、これから何億年か経過すれば、月は地球から離れすぎて太陽とぴったりと重ならなくなります。
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そんな偶然が重なって初めて見れるからこそ、多くの人たちがその瞬間を体験しに地球の裏側からもやってくるのだと思いました。私たちの生きている時間、場所、環境はほんとうに偶然です。だからこそ、目の前にある機会やチャンスはかけがえの無いものとして、今後もチャレンジしていこうと思いました。

行列に並んでたって君の順番は巡ってこない

行列By yosshi


日本人が圧倒的に弱いと思うのは人と違う戦略をとることをためらってしまうことです。小さいときから、皆と同じでいることが一番の戦略だと教え込まれてきた学校教育の問題だとは思いますが、それにしても海外に来てもそのマインドセットが無くならないのは、かなり根が深いなと感じます。ですから、多くの留学生やワーキングホリデーの方たちが同じような経験をして、同じような履歴書に同じような留学経験を書いて日本に戻っていきます。そして同じような就職先に行列をしているのではないでしょうか。


どうやったら他の人と違う人生が送れるのか?若いうちはそれだけをひたすら追求してもいいのではないかと思います。たぶん、一生追求していても、面白くエキサイティングなテーマだと思います。ギャップイヤーや留学を、そのための第一歩にしてもらえればと思います。

 

 

クィーンズランド大学のギャップイヤープログラム

Forgan Smith Building II
クィーンズランド大学はアジアオセアニア地区でトップのビジネススクールを持つブリスベンにある大学です。キャンパスは写真のようにとても美しく、訪れた人は誰でもここで学んでみたいと思う大学です。

この大学附属の語学学校であるICTEは、大学に入学するためのアカデミックな英語プログラムだけではなく、ビジネス英語や社会人を対象とした英語でビジネスを学ぶコースも開催されています。
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校舎も大学のキャンパスの中にあり、語学学校の学生であっても大学の図書館やスポーツ施設を利用することや、大学のクラブなどに参加出来ます。普通の語学学校では味わえないオーストラリアの大学生たちとの交流する機会もあるので、日本の大学生たちが休学して留学する場所としてお勧めしています。

このICTEでの私の一番のお勧めは Go Global というプログラムです。すでにある程度の英語力があり、将来的にグローバル企業で活躍をしたい人向けのプログラムです。就職活動前の大学生やすでに社会人となり、キャリアチェンジを考えている人を対象しています。

まずは10週間、あるいは15週間の英語クラス。一般英語、またはビジネス英語を受講して様々な国からの留学生たちとともに英語のブラッシュアップをします。TOEICなどのテストで高得点の方でも、実際にそのような多国籍クラスに入るとコミュニケーション力の無さを痛感すると思います。しかし、グローバル企業で働くということはそのような環境に慣れて、自分をアピールしていかなくてはなりません。語学学校ではそんな実践ができる練習の場所だと考えてください。

次に2週間の、オーストラリアの企業で働くための異文化理解クラス。これは日本人に取ってはとても役に立つクラスです。面接の受け方から様々な国からの社員が集まるチームでの問題解決方法など、日本ではなかなか学べないトピックばかりです。この2週間のプログラムは私も受けてみたいくらい魅力的です。いつか潜入させてもらえないか頼んでみたいと考えています。
Students Great Court
そして、このプログラムの一番の魅力である8週間のオーストラリア企業でのインターンシップに参加します。どのような業種の会社でインターンシップをしたいかは事前にリクエストができます。オーストラリアのインターンシップ機関と提携しているので、様々な業種から選ぶことが出来るのもクィーンズランド大学というブランドがあるからだそうです。

トータルで学校で17週間のクラスと8週間の企業インターンシップ。ほぼ半年でこのプログラムを完了できますので、ワーキングホリデーの残りの期間は旅をしたり、他の企業で働くことも可能です。このプログラムを利用して、とても有意義なギャップイヤーにしてください。