by vivevans
オーストラリアでギャップイヤーを考えるときに、しっかりと考えてもらいたいのが、どのビザで行くのかということです。オーストラリアに入国するためには3つのビザから選択する必要があります。
観光ビザ 基本的に3ヶ月以内、語学学校などに通うことはできますが、アルバイトなど働くことは出来ません。
学生ビザ 長期的に教育機関で学ぶことを許された人が取得できるビザで、期間はそのプログラムが終了するまでの期間、そしてオーストラリアでは2週間で40時間まで、アルバイトをすることができます。これはアメリカなどの他の国に比べると留学生に取ってとても有利なシステムです。
ワーキングホリデービザ 18歳から30歳までという年齢制限と、一生に一度しか使えないという回数の制限があります。学校には17週間まで通え、アルバイトができる時間は無制限、一雇用主の元で働けるのは6ヶ月間です。
あなたが28歳で、留学の目的がオーストラリアの生活でリフレッシュしたいとか、海外で働く経験をしてみたいということであれば、文句無くワーキングホリデービザを取得する事をお勧めします。しかし、あなたが22歳で、英語力を伸ばして、就職に活かしたいということが目的であるなら、ワーキングホリデービザではなく、3ヵ月以内であれば観光ビザ、それ以上であれば学生ビザで行くべきです。多くの若者たちはオーストラリアと言う国が気に入り、もっと長く滞在したいとか、もう一度戻ってきたいと考えます。そんなときに、一生に一度のワーキングホリデービザを使ってしまっていると、学生ビザで滞在するしか長期滞在の道はなくなってしまいます。
ですから、私は日本の大学生にはワーキングホリデービザでの留学は勧めません。中にはとてもしっかりとしていて、すでに英語力も高く、ビジネス英語と企業でのインターンシップを組み合わせたプログラムを受講するためにワーキングホリデービザを選びたいという学生もいます。しかし、残念ながらほとんどの日本の大学生の英語力はとても低く、まずは英語力をビジネスの世界で使えるレベルにするために、学生ビザで長期で語学の勉強をすることが重要だと思っています。
ところが、日本の留学会社の多くは「君にも行ける!ワーキングホリデー」とか「ワーホリで楽しもう」などの宣伝文句で学生たちにお金を使わせようとします。海外に送ってしまえばあとは放置。質問がきても「自立するために、あなたが頑張りなさい。」とアドバイスなのかなんなのかわからない対応をしています。
オーストラリアで、私のところに相談に来てくれる若者、特に大学生の話を聞くと、なぜそのビザ、そのプランで来てしまったのか、不思議になることがあります。学校の選択をアドバイスするだけでなく、どのビザを選べばいいかも、私たちの仕事だと思っています。